日経文庫 財務諸表の見方を読んで(損益計算書の見方の部分

損益計算書の見方の部分の覚え書き、メモ。

○比率分析

○売上高原価率
原価 / 売上高 * 100(%)

→売り上げにたいしての原価がいくらほどかかっているかの指標。
売上げ単価が高いものに関しては比率が高く
低いものに関しては低くなる。低い場合は薄利多売で
たくさんうって儲ける。商品や製品毎に売上げ単価みるのに。

売上総利益
売上総利益 /  売上高 * 100(%)

利益は3種類
・営業利益(粗利) 営業利益 / 売上高 * 100(%)=粗利率
・経常利益
・純利益

続きは明日書く。
続き。

売上高 ー 利益 = 原価 なので
売上高原価率 = 1 ー 売上総利益率 * 100(%)

総資産利益率ROA)←Return On Assetsの略

総資産利益率 = 純利益 / 総資産 * 100(%)
売上総利益率と並んで収益力を見る指標。
総資産をいかに効率よく使って収益を上げているかをはかる。
※この時注意しないといけないのは
期の平均資産で検討するということ。
(期の最後の期末の資産で判断すると最後に資産を増加した場合や変動で変わってくる。
期中の平均(期首+期末 / 2)の資産で計算すること。

参考
http://fsreading.net/analysis/005.shtml

○総資産回転率
総資産回転率 = 売上高 / 総資産 (回)
企業の効率性を見る指標。

売上高を上げるために企業が総資産を何回回転させたかを表す。
この数値が高いほど、少ない資産で売上を上げている、経営効率が高いということ。

ただし、業種によってばらつきがある。
製造業などで製造するのに莫大な資金が必要なものは低い傾向。


棚卸資産回転率
棚卸資産回転率 = 売上高 / 棚卸資産 (回)

棚卸資産の回転率。
高いと棚卸資産が短期間に早く回転している。
=在庫管理がしっかりとしている
=資金効率も良い。

○手元流動性比率
手元流動性比率 = 手元流動性(現預金及び短期保有の有価証券) / 一ヶ月あたり売上高 (月)
企業が短期に支払える資金が月商の何ヶ月分あるかを見る指標。
高ければいいというわけでもなく、低ければよいというわけでもなく
難しい。どれくらいがいいのだろう・・・?
(金融情勢を見て変化するとの記載はあったけどその判断基準までは記載なかった)


自己資本利益率ROE)←Return On Equity
自己資本利益率 = 純利益 / 自己資本 * 100(%)
株主の立場から見た収益性の指標。
経営計画の数値として多くの企業で重視されているもののひとつ。

ROEを高めるには
・純利益を増やす

自己資本を減らす(純資産の部分)
参考
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_394.html

かどちらか。
ただ、自己資本が少なければいいのかというと
そうでもなく、資金面(財政の基盤の安定)からいって
少なくなればそれだけ不安定にもなる。

ROEは分解できる

ROE自己資本利益率)=
 純利益      総資産
ーーーーー *  ーーーーー  * 100
 総資産      自己資本
  ↑        ↑
  ROA      財務レバレッジ

と分解する事が出来る。
とすると
ROA総資産利益率
・財務レバレッジ(総資産が自己資本の何倍あるか)
のどちらかを高めることで高めることが可能。

さらに分解して

ROE自己資本利益率)=
 純利益     売上高     総資産
ーーーーー * ーーーーー * ーーーーーー
 売上高     総資産     自己資本
  ↑       ↑       ↑
売上高純利益率  総資産回転率  財務レバレッジ

と分解する事が出来る。
とすると
・売上高純利益率を高める
・総資産回転率を高める
・財務レバレッジを高める
いずれかでROEを高める事が出来る。

というの改めてみてこう分解出来るのかすごい。
と思いました。

この三つ(2つ?)からの視点からROEの推移を見るのが大事。

損益分岐点分析
損益分岐点分析では固定費と変動費をわけて考えることがまず大事。

損益分岐点売上高は
固定費 / (1− (売上高 / 変動比率))で求まる。

これを売上高と比較したり、求めたりすると
下回っていれば赤字等、どこまで売り上げれば黒字になるのかがわかる。

ここまでがだいたいの損益計算書の部分。

この本には他にも
・科目毎の説明。
貸借対照表
・子会社、関連会社持分法についての記述
連結貸借対照表連結損益計算書、連結キャッシュフロー
等々の記述がある。

それらは順を追ってまたまとめたいと思います。